でいとう丸・船頭的主張【 ギョーカイのこと 】


皆様御機嫌麗しゅう、船頭でございます。
久々に物申してみようかと思います。
お題は釣りを取り巻く業界のことです。
私、船頭は湘南・江ノ島で気ままに釣り船業を営んでおります。
一応漁業組合に属しており、漁業者でもあるのですが、
メインは釣り船なので、当然「釣り」業界にも属する者であります。
ですので、業界全体が進む方向を同じくして共存共栄していけたらと常々思っています。
でね、釣りとは何ぞや、と時々考えます。
釣りには漁業としての釣りと、趣味の釣りがあります。
釣り船業の釣りは趣味の釣りですね。
環境問題がクローズアップされている昨今、
当然釣りもその話題は避けて通れなくなっています。
まあ世の中的にはエコが主流じゃないですか、
クルマはハイブリッドだクリーンディーゼルだ、
太陽光エネルギーだ風力発電だ、まあ日常的にエコな風潮です。
釣り業界のエコって?
と考えると、マルキューさんがエコギアという素晴らしいものを作っています。
特選イソメでしたっけ、生分解されて自然に優しいエサなんかもリリースされてます。
生分解といえば東レさんでは自然に還る釣り糸を作っていたと思います。
船頭が良く使うオモリのスカリー。
フジワラさんの優れた製品だと思いますが、コレは鉛なのでエコじゃない。
そこはフジワラさん、抜かりなく鉄のオモリをいち早く開発・製品化されている。
鉄は鉛と違って海の環境を良くする効果があるとのこと。
エコである点を考えればオモリは全て鉄にすべきでしょうね。
まだまだエコな釣り道具は沢山あると思います。
まあぶっちゃけ言っちゃえば、釣りをしないのが一番エコなんだけどね(笑)
それを言っちゃうと話が終わっちゃうので。
じゃあ、エコという観点から釣りを見ると、
「できるだけ環境負荷の低い方法で、ある程度人間の狩猟本能を満足させて魚を美味しく頂く」のが「趣味の釣り」なんじゃないかと船頭は思うわけです。
ある程度、というのはね、メチャクチャ釣っちゃうと乱獲になると思うから。
美味しく頂く、これについては食べない人もいると思いますが、
船頭は釣ったら出来る限りは食べたいの。
リリースした魚が必ずしも生き延びる保障はないから、だったら美味しく食べた方がいいと思うので。
で、釣り業界。
少々迷走してやしませんか、って思うんですよ。
エコを打ち出すなら業界全体でやらないと意味ないでしょ。
釣り場を綺麗にしましょう、ゴミは持ち帰りましょう、必要以上に釣らないようにしましょう、
はい、間違いなくエコだと思います。
じゃあオモリは全部鉄にしようよ。
国家レベルで備蓄している大切なレアメタルを消耗品であるオモリに使うってエコじゃないじゃん。
タングステンのオモリ使って落ちるの速い!仕掛けの抜けサイコー!!
とか喜んでる人がプリウスとか乗ってるとなんかおかしくないか(笑)
最近は当たり前になってきたライトタックル。
ちょっと行き過ぎなんじゃねえの?
あんまりエコじゃないんじゃないの?
船頭的には昔むかーし若い頃、まだシイラ乗合も無い時代にジギングで遊んでたりして
ルアーはちょっとはかじっていますので、ラインシステムとかちょっとは知ってます。
電動リールを使ったイカ釣りは当時PE6号主流でしたが、
ファイアーラインを持ち込んで着底競争ぶっちぎりで仕掛けの抜けもいいぜ!
なんて喜んでいたのは私です(笑)ええ、ライトタックルです。
なので、ライトタックルが嫌いなわけじゃないの。
ツイッターで「どいつもこいつもライトライトってさー」と発言したからか、
DTM船長は反ライトタックル派なんていわれたりしましたが(笑)
たしかに相模湾はそんなに潮が速いわけじゃないので、
深い水深でもレーハチとかレーロクのラインで釣りしても大してオマツリしないでしょう。
釣りとしては問題なく成立すると思います。
で、最近は水深100m以上の釣り場もレーハチとかで釣りして楽しい楽しい・・・
そんなお話聞くんですよ。
ああ、良かったですね、楽しいのが一番ですね。
でもね、全く賛同できないね。
船頭はタカ切れって嫌いなんですよ。
生分解されないでしょ、PEって。
釣りする以上、糸が切れちゃうのは仕方ないことです。
でも切れちゃった糸やその先の仕掛けは回収不可能。
だったら切れちゃうのはできるだけ少ない方がイイ。
針のチモトとかハリスとかで切れてもまあ仕方ないかな・・・
なんて思えるんだけど、100m道糸いっちゃいました・・・って絶対エコじゃないよ。
細い道糸使うならハリスはそれよりも強度を落とさないと理屈に合わないんですよ。
だってレーロクの先に天秤つけてハリスはフロロ3号でデカい魚食っちゃいました、
さて切れるとしたら?やっぱりレーロクのラインが切れるよね。
じゃあさ、混んだ乗合船で深い水深、極細ラインでデカい魚食わしちゃったら?
やり取りしてオマツリするよね?
歯があるサカナだったら?
他の人のライン切れるよね?
そんなの頻発したら?エコじゃねえじゃん(笑)
昔ね、「超ライトタックルで挑む」的な記事で「魚と対等な立場でファイト」云々とあったのよ。
えーと、意味がわからないんですけど。
魚と対等な立場でフェアなファイトってって何?
それってすげえ傲慢なんじゃねえの?
じゃあさ、その対等な立場でフェアにファイトして勝っちゃった魚はどうすんの?
口にルアーと長い糸がついたまんまなのに、対等なのか?
対等っていうのはヒトと魚じゃ成立しないでしょ。
そんな訳で、ウルトラライトタックルでもタングステンでもなんでも構わないけどね、
業界全体でバランスとって欲しいです。
色んな記事が錯綜してるから、受け手は迷うわけですよ。
エコを勧めてるのか、エクストリームを勧めてるのか。
趣味の世界なので先鋭を気取るのもイイ、のんびりエコでいくのもいい。
でも発信元が区分けしてやんないとダメなんじゃないのかな。
できればウルトラライトなんてのはエクストリームってカテゴリーで
同好の士が集まってお互いの技術を高めあって楽しんで欲しいですね。
まあ大排気量のクリーンじゃないディーゼルエンジン載せた船で
黒煙上げて走ってる僕は明らかにエコじゃないので、偉そうなことは言えないんだけどね。
業界をリードする発信元には、それぞれのスタンスを明確に打ち出して欲しいです。

と先日行ったフィッシングショーを見ていて思った次第です。

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