○忘れられない出来事・その2○
| 頭髪天を衝く(笑) 皆様御機嫌麗しゅう、船頭でございます。 忘れられない出来事・その2です。 私・キャプテンDTがまだサカナ船頭だった頃の話です。 相模湾は夏から秋にかけては、ワカシ〜イナダ、カツオ・メジなどを狙う船が多いのは皆様もご存知だと思います。 船頭もワカシからイナダ、状況次第でカツオ・メジに出ていました。 その日はイナダ狙いだったと思います。 正確には、その出来事の印象が強過ぎて、「何を釣っていたか・サカナは釣れたのか」の記憶は曖昧です。 それ位インパクトのある出来事でした。 まあでも文章にしちゃうと大して面白くないんだけどねー(汗) 場所は二ノ宮沖、船上は12〜13人、うちルアーでジギングをする方々が3〜4人だったと思います。 朝から曇天だったのですが、正午近くなった頃には雲行きが怪しくなっていました。 それでも海上は穏やかだったので、天気のことなど気にもせず、 船頭は相棒の第二十八・出井藤丸のアッパーブリッジで操船していました。 「パチッ・・・パチッ」 何だろう、変な音がするなあ・・・気のせいかな? 最初はそんな感じで気にも留めていなかったのですが、次第に「パチパチッ」の音がはっきりと聞こえてくるようになっていました。 船頭の傍らにはルアーマンの皆様のスペアロッドが多数スタンバイしていたのですが、 どうやら音の発生源はその多数のカーボンロッドみたいです。 良く天気予報で「大気の状態が不安定」と言いますが、まさにその状態だったのでしょうか、 そこら中が帯電している様で、ステンレス製のレーダーマストに触れただけで、静電気が「バシッ!」と発生するまでになってしまいました。 冬の乾燥している時期になるアレですね、夏の湿度が高い状態でも起こるんですねー。 そうこうしているうちに、山の向こうからは雷鳴が轟いてきました。 「こりゃーヤバいね、雷が来るかもな・・・」 などと思っていたらミヨシ方向から笑い声。 見ると、乗り台に立つルアーマンの大ちゃんの髪の毛が逆立っています。 小学生の頃にやったアレですね、下敷きを擦って髪の毛を立たせるアレと同じです。 いやーおもしれえな、でもコレってマジにヤバいんじゃねえのか!? 登山している時にこんな状態になったら、落雷に気をつけろって昔教わったよなー・・・ あれあれ?大ちゃんだけじゃねえぞ、次々とみんなの髪の毛が逆立ってる! えええっ!?マジですか、九一分けのおじさんも立っちゃってるじゃん、すげえ不自然!! そうなんですよ、所謂「九一分け」の方がいらっしゃったんです。 側頭部から伸ばした髪を無理やり頭頂部経由で逆サイドへバーコード状に流した「あの」髪型です(笑) その側頭部から生えているかなり長く少ない(笑)髪が、まるで生きているかのように逆立ってしまったんです。 しかも、髪が長いので、その微妙な重さがバランスを取っているのでしょうか、 髪が立ったりお辞儀したりと変な動きをするんですね。 船頭はもうおかしくておかしくて、笑いたいんですが失礼なので必死にこらえていました。 周囲のみんなも同じ気持ちだったんだと思います、皆一様に苦しそうな顔で釣りをやめちゃったんです。 気づかないのは当人だけ、一生懸命カッタクリを繰り返すもんだから、それがまたおかしくておかしくて(爆) いやいや、こんな事で笑ってる場合じゃないぞ、いつ落雷してもおかしくない状況かもしれないし・・・・ あーもうダメダメ、みんな釣りしなくなっちゃったからサカナも抜けちゃったよ(汗) 食わないし危ないから撤収撤収! ってな訳で雷鳴から逃げるように港に向けたのでした。 ・・・うーん・・・こうやって書くとそんなに面白くないんだけどね、 実際にあの現場を目の当たりにしたら、平常心を保つ事はまずムリですね、絶対笑っちゃうよ(笑) いやーしかし御本人がご覧になっていたら怒るかな・・・・ んーでもさすがにもう時効だよねー、ネタにしてごめんなさい(汗) |