○忘れられない出来事・その4○
| ハモノ師達とヒラメ 皆様御機嫌麗しゅう、船頭でございます。 忘れられない出来事・その4、お題はヒラメです。 私・キャプテンDTがサカナ船頭だった頃の話。 アジ船を出していると、必ずと言って良い程艫や乗り台からは長竿が出ていました。 釣れたアジを餌に、ワラサ・イシナギ・ヒラメ等々を釣ってやろう・・・なんてハモノ師が多かったです。 まあタマにマトウダイとかオニカサゴとかが喰うくらいで、 大抵はサメとか鮫とかシャークとかなんだけどね(笑) ![]() でも極稀にこんなラッキーな方もいらっしゃいます。 これは関東沖釣情報に在籍していた時のトップにも使っていましたが、 確か6kg台後半の大物を仕留めたAさんの画像です。 Aさんは当時釣りを始めて間もない頃で、アジはそこそこできる様になり、 そろそろ違う事をやりたくなっていた様子でした。 A:「船頭さん、今日はアジがそこそこ釣れたらイカやってもイイですか?イカやってみたいんだけど、いきなりイカ船乗ると怒られそうだから(汗)練習したいんです。」 C:「あーいいですよ、今日は空いてるし問題ないですよー」ってな感じの朝の会話だったと記憶しています。 アジは順調に食いで、Aさんは前半で御土産確保完了。 予定通り後半はイカに転向、運良くヤリイカがポツポツ乗っていました。 そんな感じでAさんは楽しんでいる様子、船頭は特に気にも留めず、納竿の時間が近づいてきたのでコマセ桶の回収を開始、Aさんは重そうにリールを巻いていました。 イカの仕掛けは片付けてあったので、再度アジを始めて大アジでも食ったかな?程度にしか思ってなかったんですが、道糸が船下に切り込んでいったので船頭はオマツリと判断、反対側に声を掛けにいきました。ところが誰もオマツリしてないんですねー。 C:「何だよおかしいじゃん、Aさん道具引っ張ってみなよー」 A:「いや上がってこないんですよ(汗)」 C:「じゃー貸してみな・・・・」 と水面に見え始めたAさんの「アンドンビシ」をつかんで引張りあげた船頭でした。 ズルズルとビシは上がってきたので、何が付いてるのかと見てみるとびっくり、 船下からはデカいヒラメが現れたではありませんか(笑) Aさんは密かにアジビシに太いハリスとテキトーな針を結んでアジを付け放り込んでいたんです。 まさにビギナーズラックですね、狙ったってなかなか釣れるサイズじゃないですから(笑) と、Aさんみたいに運の良い方もいますが、反対に笑っちゃうくらいツイてない方々もいるんです。 その日は水深70m位で朝からアジが入れ食い、早い時間帯にみんな御土産になっちゃいました。 案の定、四隅は早々とハモノ道具に転向、アジを付けて泳がせ開始です。 当然のことながら、なかなかハモノは当たらないんですが(笑) アジだけは良く食ってたんですね、ほとんどの方が飽きちゃってハモノ道具に転向(汗) 確か船中8人のうち7人が泳がせを始めちゃったんですよ。 こうなると何を狙ってる船だかわからなくなっちゃいますが、1人でもアジが入れ食いなので移動する訳にはいきません。最後の1人のアジ釣おじさんはサビキに変えてゾロゾロやってました。 かなりの時間がたっても泳がせにはヒットなし。 何もいないのかねー・・・とみんな首を傾げていました。 アジ船なんだからアジ釣りなよ、などと冗談交じりの船頭でしたが、1本の竿の変化に気づきました。7本も出ている泳がせの竿には変化なし、事もあろうか大きく曲がったのはサビキおじさんの竿でした。 船頭はその後が想像できたので笑いを堪えるのに必死(笑) 船頭の想像通り、サビキおじさんの仕掛けには良型のヒラメが付いていました(爆) そう、サビキに食ったアジをヒラメが食っちゃったんですね、泳がせのアジには眼もくれず(汗) サビキおじさんは大喜び、他7名様の落胆振りったらなかったですね、 「あーもうヤメヤメ!!」って感じで一斉に仕掛けを回収しましたもん(笑) 「頼むよみんな、しっかりしてよ情けねえなあ(爆)」と笑いながら帰港準備をした船頭でしたが、 まさかこんな面白いオチが来るとは・・・ 口をぽかーんと開けたままの7人の皆様の顔は忘れられません(爆) |